柳津あおやま眼科クリニック
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当院からのお知らせ

第18回硝子体手術ビデオセミナー

更新日:2019年06月24日

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日曜日は品川で開催された硝子体手術ビデオセミナーに参加してきました。

昨年は御茶ノ水、今年は品川、来年は御茶ノ水で行われます。

天候がやや怪しかったのですが、久々に自転車で移動。

数ヶ月ぶりでしたが、ブロンプトンの空気、あまり減っていませんでした。

朝8時半から夕方まで、みっちりと座学。

硝子体手術は日進月歩ですから、昨年参加した時と比較してアップデートされた部分など、確認しながら。

備忘録など。

・黄斑上膜 罹患率 60歳未満は罹患率1.9%だが、70歳以上11.6%。

・網膜剥離のバックリングでの排液 強膜を切開、脈絡膜を露出させて25gaのレーザープローブ、200μm 250mW time 0.2〜0.3secで2shotsでほぼ排液される。過剰に脈絡膜を触らない、粘稠な網膜下液の場合、時間かけて排液、針を使って拡大は要注意。 

・術中の眼圧調整、BSSなどを使用すると剥離拡大の可能性、airで調整。

・麻酔薬の温度が高い方がよく効く、40度にシリンジごとつける。

・IOL強膜内固定、散瞳せずに強膜内固定。BSSのボスミンで中等度散瞳程度してくる。IOLが落下しにくい。

・PIを全症例、最初に行う。

・MST forceps and scissors

・眼内レンズを摘出する際には、1面切開を深めに、外方弁より内方弁を広めに。

・in the bagのレンズはhapticsが変形していることが多いので、同じIOLでの再固定は難しい。outならOK.

・フランジが大きい場合にはニードルで穴を大きくする。

・30Gニードル、3分の2、bevel upで曲げる。

・眼外傷、上直筋の付着部が薄いので裂けやすい。

・角膜10-0 nylon 輪部8-0 筋肉付着部より奥、6-0 nylonで縫合。

・まず輪部を縫合。

・糖尿病黄斑浮腫 黄斑部の細動脈瘤、必ずyellowで、 50μm 0.02sec 100〜150mW、 VOLK central direct

・idiopathic ERMは10%くらい術後CMEになる。

・3D手術システム、ZEISSが販売予定。前眼部はZEISSの方が良いよう。

・広角観察、Resightが多いが当院でも使用しているBIOMも増えてきている。

・硝子体手術装置、ConstellationがIOP controlが優秀、他、EVA、Stellaris。Stellarisは超音波硝子体カッターを開発中。

週明けに問い合わせする予定だった手術機器、英国からの輸入になるのですが、たまたま業者の方がいらっしゃったので、その場で話をして注文の段取りを進めることができました。

導入されれば県内初?多分、東海地方でも初かもしれません。

秋には硝子体手術講習会が開催予定、2年ぶりに参加しようと思います。