硝子体手術講習会  | 柳津あおやま眼科クリニック

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硝子体手術講習会 

更新日:2017年10月01日

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今日は終日、都内で開催されている硝子体手術の講習会に参加です。

海外からの講演者も交えてなので、主なlecture、discussion は英語です。

同時通訳もありましたが、とっても早口なので、通訳は使わずに、そのままなんとなく聴いていました。

午前中は網膜移植や柳津あおやま眼科クリニックでも行っている網膜前膜、黄斑円孔などの治療に関して。

網膜移植は手技的には現在の機器で十分可能なので、より一般化してくれば、当院のようなprivate clinicでもおこなえるようになるのかもしれません。

鼻下側の網膜が神経の密度が最も厚いので、そこから移植片をとってくるのが良いよう。

直径が1ミリを超える巨大黄斑円孔や黄斑疾患に有効で、移植片をやや大きめにとって、レシピエントの欠損部分に周辺を埋め込むように移植。

不思議なことに、数ヶ月経つと、グラフト周囲の境界は馴染んできて、形態学的には周囲の網膜と同じようになり、実際に網膜感度も観察されます。

残念ながら固視点の代用にはならないようですが、今までは治せなかった疾患の治療になりますから、可能性が期待できます。

他には、網膜前膜の手術の際に、どれくらいの範囲、深さでILMを剥離すべきか、それから、剥離の際の原理など。

黄斑円孔の手術の際のILMの処理も単にこうすれば良いのか、とういことが参考になりました。

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お昼は近くのお蕎麦やさん、砂場で納豆蕎麦にするつもりでしたが、今日は祝日でお休みでした。

なので、学会場でお弁当に。

午後は症例検討や、これからの眼科手術で実用化されていくであろう、8Kの映像技術や3D surgery、新しい医療機器、技術など。

明日も早朝から、結構、濃い内容の学会なので、とても勉強になります。