柳津あおやま眼科クリニック
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更新日:2020年10月14日

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期限切れで済んでほしい薬剤など。

代表的なのは、薬剤耐性菌に使用するバンコマイシン。

最近、やや重篤な角膜感染症で患者背景から緊急的に調剤使用しましたが、培養でMSSAであることが判明して中止。

白内障手術などは比較的、短時間で終わることが多いので、全身管理の必要性が低い場合が多いのですが、血圧管理のための降圧剤など、稀に使うことがあります。

他、稀なケースへの対処として、サリン解毒剤や放射能障害対策でのヨード剤なども常備していますが、幸いにして使用せず。

眼科手術で回避したいのは水晶体や眼内レンズの硝子体腔への落下ですが、どちらも少ないながら、起こりえます。

その場合には比重が重いパーフルオロカーボンを使用して水晶体や眼内レンズを浮き上がらせて治療します。

今回、パーフルオロカーボンが期限を迎えて廃棄、新しいものに交換しました。

期限が約3年なので、この間は幸いにして使わずにすみましたが、常備しておかないと困る薬剤です。

保険適応の簡易的な多焦点眼内レンズのレンティスコンフォートも、前回納入分を使い切ったので、新たに100枚、発注しました。

定期的にまとめて発注していますが、コンスタントになくなっていきます。

乱視矯正ができないのと、結果として近くもよく見えるケースもありますが、自費の多焦点眼内レンズのように治療を受けた9割くらいの方が完全に眼鏡フリーになるほど高い確率ではないので、近くが”よく”見える、という前提では使うことはできません。ですが、ある程度は見えるのは事実なので、適応がある方には積極的に使っています。

遠近の見え方と質のバランスが良く、安定した結果が出やすい眼内レンズ。

 

これも含めて、様々な眼内レンズがあります。

目の状態、目的に合わせて選択していきます。