柳津あおやま眼科クリニック
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当院からのお知らせ

12月

更新日:2020年12月02日

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今日から12月、師走です。

本日の手術は白内障は半分、自費の多焦点眼内レンズを使用、あと半分は保険の多焦点、単焦点でした。

他、硝子体注射3件にレーシック、ラゼック治療6件など。

白内障手術では進行しすぎて地元ではできないとのことで遠方から来院された、過熟白内障の方、水晶体は茶色く変色したかなりの硬度をともなったものでしたから、事前に白内障手術用レーザーでCCCを完成させ、また、水晶体核をそれなりのエネルギーで細かくグリッド状に粉砕して手術に臨みました。

チン氏帯が弱いことも予想されたので、場合によっては硝子体手術や眼内レンズ強膜内固定も想定して、その準備もして臨みましたが、幸いにして水晶体嚢も完全な形で残すことができ、通常の白内障手術と同じように終えることができました。

おそらくはレーザーがなかったらかなり苦慮した症例だったかと思います。

保険診療内での治療ですから、採算は度外視ですが、安全のためにレーザーを使用しました。

本当はここまで進行する前に治療をしたほうが安全です。

ちなみに、先日導入した白内障手術検査装置のアルゴス、こうした過熟白内障でもしっかりとデータ測定ができるようになりました。

従来はやや誤差の生じやすい超音波でしか測定できませんでした。

現在、アルゴスをはじめとして複数の機器で目のデータを測定していますが、他の機器では測定できないケースでもアルゴスはできるので、その測定能力を実感しています。