最強度近視の多焦点眼内レンズを使用した白内障手術

月曜日の外来、手術とも無事に終了しました。
たまたまですが、白内障手術は全症例、ヴィヴィティ、ファインビジョン、テクニスオデッセイなど、多焦点眼内レンズを使用しています。
今日の症例ではないのですが、先週の症例。
右眼が-13ディオプター、左眼が-19ディオプター超の最強度近視(最強度近視の定義は-10ディオプターですから、左眼はその度数が大幅に上回ります。
治療翌日は両眼ともに裸眼で1.2に回復されていました。
最も強い度数の眼内レンズを使用しても、若干、近視が残る可能性が高かったのですが、予測よりは近視は残らず。
最近は強度近視対応の多焦点眼内レンズも選定療養で出てくる予定です。
他、先週はレーシック治療後の白内障手術で視力が出にくい方のトポガイド治療も。
20年以上前にレーシック、最近、白内障手術を他院で受けられたものの、視力が出にくいため、当院にご相談にいらっしゃいました。
細かい乱視、収差の分析ではコマ収差も相当、大きかったので、トポガイド照射のラゼック治療を行いました。
ある程度は改善するはずなのですが、慎重に経過をみていきます。
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この日曜日は国内某所で新しい機器の打ち合わせがあり、早朝から深夜にかけて、相当の距離の移動が必要でした。
ただ、土曜日の夕方に午前中に近医でクラビッドやベストロンなどの抗菌剤での点眼治療を開始されたものの、進行が急速な角膜感染症の方が来院され、いくつかの治療方法の変更をしたうえで、翌日朝5時台にご来院いただき、角膜の状態が改善傾向にあることを確認した上で、さらに点眼薬を一部変更、夜もまた見させていただき、角膜穿孔は回避でき、徐々に改善してきていました。
まだしばらくは時間がかかる状況ですから、慎重に治療を継続していく予定です。
打ち合わせも幸にして予定通り行うことができました。
今後導入する海外製の機器の細かいセッティングなど、今回は海外からその打ち合わせのために来日していただいたのですが、ひととおりの大事な仕様を決めることができました。
より安全に、かつより高い質を実現するための手段として新しい機器を導入することにしたのですが、いつも通り、採算度外視での決定なので、なんとかしていかないといけません。。。