屈折矯正治療の上限年齢 | 柳津あおやま眼科クリニック

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屈折矯正治療の上限年齢

更新日:2016年04月19日

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本日の外来も無事、終わりました。

白内障やレーシック手術前の検査、眼鏡処方、もろもろの疾患。

レーザーを使用した屈折矯正に関しては、基本的に上限は年齢の制限はありません(白内障手術はすでに受けられている80歳代の方の角膜混濁を除去する際にレーザーで削り、かつ、その削り方を工夫してもともとある遠視や乱視を治したりすることもあります)。

なお、上限は無いと言っても、白内障がすでにある方に関しては別の選択肢が出てきます(白内障手術を行う際に挿入する人工レンズの調整で近視や乱視が調整できます)。

今日は70歳近い方の屈折矯正手術相談も受けました。

この方は16年くらい前に両眼とも白内障手術はすでに終えられているのですが、-8ディオプターくらいの強めの近視を残した状態でした。

これくらい度数が強いと、近くも遠くも眼鏡をかけないと見えない状態で、かつ、強い近視と乱視のためにレンズの厚みがあり、その重さ、煩わしさでお困りでした。

また、単焦点レンズでは通常は遠くと近くを見る時の眼鏡のレンズの度数も変わってきますから、高価な遠近両用眼鏡や遠く用、中間距離用、近く用などのいくつもの眼鏡の使い分けが必要になってきます。

この方の場合、生活上は近くを見る作業が多いこと、検査結果では瞳孔径が小さめでピンホール効果(焦点深度が深くなる)も望めたので、-1.75ディオプターくらいに調整すると、眼鏡を無しで過ごすことができる時間が多くなり、ちょうど良さそうな感じでした。

どれくらいの見え方に治すのがちょうど良いのか、普段の生活、視力矯正手段などを考えて、イメージを膨らませて治療にあたるように気をつけています。

これはレーシックにかぎらず、白内障手術の時にも重要で、とくに単焦点眼内レンズの場合は遠くも近くもばっちりというわけにはいかないので、どの程度の見え方に合わせるのがちょうど良いのか、診察の際にお話を伺いながら、目標度数(ターゲット)を決めていきます。