第18回ロービジョン学会 | 柳津あおやま眼科クリニック

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第18回ロービジョン学会

更新日:2017年05月20日

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今日と明日は岐阜で、第18回の日本ロービジョン学会が開催されています。

クリニックからも近いので、午前と午後の外来の合間に、参加させていただきました。

ロービジョン(low vision)は、視機能が従来のポピュラーな矯正手段である、眼鏡やコンタクトレンズでも十分な視力が得られない状態(法律概念上は矯正視力が0.2以下)を意味し、ロービジョン医療に携わる方々はそうした方々に対して、補助器具や社会制度の啓蒙、充実、向上を目指しています。

私自身は、岐阜県内でもおそらくはまだ数人しか取得はしていない、視覚障害者用補装具用適合判定医師の資格を持っていますが、視覚障害の方への対処は奥深く、まだまだこれから研鑽を積まないといけないと思ってます。

今回の学会では、短時間での参加ではありましたが、以前から疑問に思っていた、色覚障害の方への眼鏡の対処方法、それから、夜間運転時のギラつきに対しての眼鏡処方に関して、メーカーの方から、直接、お話しを伺うことができ、とても勉強になりました。

先天疾患で幼少時から視機能にトラブルが存在する場合には、盲学校等の公共施設に接点をすでに持っており、病態が完成されてしまっていることが多いために、眼科医としてできることはやや少ない場合もありますが、網膜色素変性症や緑内障末期の方など、徐々に視機能を失ってしまった方への対処は、まだまだこれからであり、とても不安な状態で日々を過ごしていらっしゃる方が多く存在します。

そうした方々の社会的、心理的サポートや、生活を向上するための補装具の適用など、工夫の仕方で、その方の生活をより良いものにしてくことができるはずなので、頑張らないといけないことがたくさんあると思っています。

まだこれからですが、まずは岐阜や愛知など、比較的近い距離にお住まいで、眼鏡やコンタクトレンズでは矯正困難な方への治療や生活の質の向上にも取り組んでいきたいと考えています。