角膜クロスリンキング治療、など | 柳津あおやま眼科クリニック

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角膜クロスリンキング治療、など

更新日:2021年03月16日

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本日の外来、手術とも全て無事に終了しました。

今日は白内障手術の他、ICL2件、レーシック2件、クロスリンキング治療を1件行いました。

クロスリンキング治療はビタミンB2を角膜実質層に浸透させて紫外線を3分間照射することで、角膜の繊維構造の架橋(結合)を増加させて角膜の強度を上げる治療方法で、角膜が徐々にゆがんで近視や乱視が強くなっていく円錐角膜などの病気には必須の治療方法です。

まだ認知度が低いが故に、治療を受けられる方は限られますが、円錐角膜は時として角膜移植が必要となったり、また、乱視が強いために矯正手段としてハードコンタクトレンズしか選択肢がないながらも角膜の形からコンタクトレンズの装用も困難を伴うことが珍しくありません。

円錐角膜は進行性で放置しておくと近視や乱視がかなり強くなり、社会生活にも支障をきたしてしまいますから、進行を予防できるクロスリンキング治療は角膜形状検査で円錐角膜が判明した時点で、できるだけ早期に行うべき治療です。

春にかけて、今まで時間的な制約を言い訳にしていないこと、少しずつ進めています。

最近改良されてダブルになったiStentはより積極的に使っていこうと思っています。

今日は今月から来月にかけて使用する一部として、iStentを10セット発注しました。

白内障手術と同時に行う場合にしか保険適応とならないことや、iStentそのものが1セット十数万円の納入価でその分費用負担がありますから、白内障手術と合わせて3割負担ですと、患者さんの負担額は片眼で10万円弱になります(1割、2割負担の保険の方は月の負担額の上限がありますから1万8千円くらいです)。

適応がある方には費用負担のバランスも考慮しながら、慎重に使用していきたいと思います。