RK手術後の白内障手術

RK手術後の白内障手術も比較的、コンスタントにおこなっています。
レーシックが普及する20年以上前、ダイアモンドメスで角膜を放射状に切開して角膜形状を平坦化して近視を矯正するRK手術が行われていましたが、人間の手で行う手技であるため、その精度や角膜強度の低下による視力の日内変動、屈折の変化などもあり、レーシックの普及とともに行われなくなってしまいました。
ちょうど、私がレーシックを始めた20年以上前はその時期に当たったため、まだ、RK手術を行う先生も一部いらっしゃったり、また、RK手術後の屈折矯正をレーシックやPRK(ラゼック)で多く行ってきました。
最近ではRK手術を受けられた方の年代も白内障で視力低下をきたす方が増えており、また、長期的な角膜形状の平坦化による遠視で視力低下をきたしている方も増えています。
今回は右眼、+4.25ディオプターの近視と-1.62ディオプターの乱視。
視力は裸眼0.3、矯正しても0.5p。
手術後1週間、屈折はほぼゼロに。
視力も裸眼0.8p、矯正1.2pに向上し、治療を受けられた方もとても見えやすくなったと喜んでいただけました。
RK手術後の白内障手術、手技的には難易度は高くはないのですが、レーシック治療後の白内障手術とも異なる計算方法、それから、屈折誤差が生じた時の手段など、さまざまな工夫が必要です。
対応できるクリニックは全国的にも限られていますので、お困りの方はご相談ください。