アラジン〜眼軸長測定装置〜 | 柳津あおやま眼科クリニック

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アラジン〜眼軸長測定装置〜

更新日:2016年10月01日

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今月号の日本白内障屈折矯正手術学会雑誌の手術器具特集に、柳津あおやま眼科クリニックでも使用している最新の眼軸長測定装置のアラジンが特集されています。

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ヨーロッパで先行販売されていたもので、昨年末に日本発売、柳津あおやま眼科クリニックが日本国内では初導入と聞いています。

この機械の特徴としては、今までの眼軸長測定装置に無い、角膜の様々な計測が可能になっていることが挙げられます。

そのおかげで、多焦点眼内レンズやトーリックレンズ(乱視用レンズ)を使用した白内障手術により適した機械となっています。

また、円錐角膜の自動診断プログラムも内臓されており、円錐角膜スクリーニングも可能なので、当院では視力低下の見られる小児でも使用しています(短時間での測定が可能なので、小学生くらいでも使用できます)。

アラジンの測定項目ですが、

・眼軸長測定

・角膜曲率半径測定

・角膜高次収差

・前房深度測定

・角膜中心厚測定

・水晶体厚測定

・角膜径測定

・瞳孔径測定

などなど、多岐に渡ります。

角膜高次収差測定や瞳孔径測定は、多焦点眼内レンズ手術を行う際の適応を見極める大事な要素になります。

また、角膜中心厚測定や水晶体厚測定、角膜径測定はレーシック後の眼内レンズ度数計算に使用でき、アラジンではレーシック後の眼内レンズ計算に有用なCamellin-Calossi式が標準で使用できます。

何より、その簡便さと多機能さで、とても面白い(興味深い)機械です。

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柳津あおやま眼科クリニックでは眼軸長測定にアラジンと超音波式の測定装置の両方を使用しています。

同じ検査台に2台の機械を載せて、移動なく測定できるようにしています。