柳津あおやま眼科クリニック
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当院からのお知らせ

学会最終日

更新日:2017年04月10日

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学会最終日の今日は、網膜硝子体手術やぶどう膜炎関係の講演、それから、レチノスコピーという、古くからある屈折度数測定手段のレクチャー(インストラクションコース)に参加しました。

レチノスコピーは専用の器具を使った光の反射を肉眼で確認することで、近視や遠視、乱視を調べる検査手段で、自動測定機器が普及する数十年前までは一般的に行われていた検査手法です。

今では自動の検査機器で自動的に近視や遠視、乱視の測定が可能なので、レチノスコピーを行うことはほとんどないのですが、何らかの事情で検査機器が用意できないような特殊な状況下などでは、参考になる検査方法です。

網膜硝子体関連はこの20年間でかなり医療技術が進歩して、かつては治りにくかった大きな黄斑円孔(網膜の中心に穴が開く病気)も、内境界膜(ILM)を翻転させる手技でこの4〜5年でかなりの確率で治るようになりました。

ぶどう膜炎に関しても、最近では新しい治療薬の出現で、従来の治療薬で改善できない場合でも、回復が期待できるようになりました。

医療は日進月歩ですが、古くからある手技でも良いものは積極的に勉強して、新しい知見も吸収しながら、明日の外来診療に活かしていけたらと思います。