カルテ棚 | 柳津あおやま眼科クリニック

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当院からのお知らせ

カルテ棚

更新日:2017年12月11日

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今日は昼の手術の時間帯に業者の方に来て頂き、カルテ棚の増設を行いました。

手術そのものは今日は白内障数件に硝子体注射、霰粒腫などでしたが、スムーズに終わって時間ができたので、午後の外来が始まる前に少しランニングもできました。

当院では電子カルテと紙カルテをミックスして使っているのですが、建物の作り付けのカルテ棚がすでに満杯になってからカルテ棚を増やしたのですが、それもそろそろ足りなくなりそうなので、とりあえず、2千冊分のカルテ棚を設置しました。

数的にはまだまだ増設できるスペースがあるのですが、時間の問題で難しくなってくるでしょうから、いずれかの時点で電子カルテの比重を増やしていこうかと思います。

ここ最近は手術以外にも外来でいろいろな症例を経験しました。

1例は内頸静脈海綿静脈洞瘻といって脳に出入りする動脈と静脈の間に瘻孔が開いてしまって、動脈から静脈に血液が流れ込み、上眼静脈の圧が上昇し、拍動性眼球突出、結膜充血、血管雑音などが出現します。

今回経験した方は、外眼筋の不全麻痺による複視を初発症状として来院され、その後、毛様充血がはっきりしてきて、一時的に高眼圧をきたしたりしたため、血管病変を疑って総合病院で造影撮影などもしていただきましたが、その時点では原因不明、どこかに病変があるはず、ということで、さらに脳神経外科病院を受診していただき、今回の病気が確定されました。

眼症状は複視も改善して高眼圧も無くなり、落ち着いているのと、自然閉鎖も期待できる病気ではあるので、しばらく経過観察となりました。

他にも網膜の動脈がつまってしまう病気(網膜中心動脈閉塞症)の方も来院され、とりあえず、眼球マッサージと降圧処置をして、血栓溶解療法ができる施設に送らせていただきました。

ウロキナーゼのストックをしておけば自院でも即座の処置ができるかもしれませんし、大学病院に勤務していたときには患者さんが送られてくる側で、急いで点滴の準備をしたりしていましたが、他部位での出血などのリスクもあるので、一クリニックでそこまでするのかは悩ましいところです。

とりあえず、年内に目を治したい方も多いのか、年内はほぼ毎日、手術がある予定なので、安全第一で頑張ります。